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2005.12.8 第52回マカオグランプリ vol.1
お待たせいたしました。忙しくて久しぶりの更新です。
ということで、行ってきました。マカオGP

マカオといえば、市街地コースをF3やツーリングカーが疾走することで有名です。
セナ、シューマッハ、佐藤琢磨など、歴代、現役のF1ドライバーの多くは、この歴史あるマカオGP F3優勝し、F1にステップアップするという登竜門的なレースが開催されることでも注目されています。
僕も48回大会にツーリングカーで出場したけど、市街地ということもあって大変スリッピー。ガードレールに囲まれて壁の中を走ってる感じで怖いけど面白い。
そんな中、今回はビックリするようなレースが開催されました。
昨年までのギアレース、つまりツーリングカーレースが、WTCC(世界ツーリングカーレース)の最終戦となり、凄腕ドライバー、ワークスカーが大集合!さらに、シリーズチャンピオン争いが、ドライバー、コンストラクター共に、このマカオで決まってしまう状態、見応えのあるレースです。

今回の参加チームは、BMW、ALFA、HONDA、CHEVROLET、SEAT,FORD。21世紀ツーリングカー世界選手権って感じです。

イギリス、イタリア、スペイン、スウェーデン、ニュージーランド、ドイツ、香港、マカオから9チーム13台をエントリーさせてきたBMW。
エンジンは6気筒、音はエンジンと言うより楽器です。
ドライバーもディルク・ミュラーやダンカン・ホイスマン、ザナルディー、アンディー・プリオールと役者ぞろい。
狙うはシリーズチャンピオン。
5台体制のALFAは、さすがイタリア生まれのレーシングマシンです。とにかく奇麗です。
ドライバーはジェームス・トンプソンにタルキーニ、ジョバナルディーとこれまた凄い。
マカオ人のアンドレア・コルトもエントリー。
おっと、HONDAアコードを忘れていました。
日本でも有名なJASがメンテナンスをし、ドライバーは昨年のイタリアスーパープロダクションチャンピオンのデ・ミシェリを起用して2台体制でのエントリー。
今年度からエントリーのシボレーのピットです。とにかくピットが奇麗です。仕事のできる環境作りを完璧にセット。
さすが、ドライバーはニコラ・ラリーニとアラン・ミニュの元F1コンビ。
今回は3台体制でのエントリー。
こちらは日本ではあまり知られていないSEATです。
VWアウディーグループに属すチームでゴルフ4をベースにマシンが製作され、BTCCでボルボをドライブしていたリカルド・リデル、BTCCチャンピオンのジョルディ・ジーン、ルポカップのチャンピオン21歳のピーター・テリングでのこれまた5台体制でエントリー。
日本で活躍していたトム・コロネルもステアリングを握る。只今コーナーウエイト測定中。
WRCにも投入されているフォードフォーカスです。
ドイツツーリングカーチャンピオンのクレンケがステアリングを握り、2台体制でのエントリー。
オーバーフェンダーの形状が奇麗でとてもレーシングカーとは思えない感じ。
 

WTCCレギュレーションのポイント
年間生産台数が12ヶ月で2500台以上でFIAのプロダクションカーとして登録された車両

車両重量は以下のように規制
FF車両/HパターンのM/Tを備えた車両=1110kg
FF車両/シーケンシャルのM/Tを備えた車両=1140kg
FR車両/HパターンのM/Tを備えた車両=1140kg
FR車両/シーケンシャルのM/Tを備えた車両=1170kg
■エンジン
排気量は2000cc、圧縮比は11.1となり、最高回転数は4気筒=8500rpm、5気筒=8750rpm、6気筒=9000rpmと規制され可変バルブ機構の禁止やバルブリフト量が厳しく規制されフライホイールのウエイトも4kgとなっている。
■ブレーキ
フロントキャリパーは4ポット、リアーキャリパーは2ポット、ローターは332mm以下
勿論トラクションコントロールはダメです。
■ホイール
9x17インチ=最低9kg、7x15インチ=最低5kg

面白いのはレーシングカーなのに最低地上高が80mmだそうです。街乗りみたいで面白いでしょ。
とりあえず今回はここまで                              次回につづく
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