Check Point イメージ
2005.10.7 EGシビック ステアリングギアBOX編
現在、ほぼ9割ぐらいの割合いでP/S(パワーステアリング)が装着されています。今では、パワステのない車の運転なんて考えられないと思います。
が、エンジンやタイヤ、ブレーキなど違って、コンディションをあまり気に止められない部分ですが、前回のミッション編に引き続き、年式的にも、そろそろ要CHECKな部分を取り上げてみました。

油圧方式と電動方式の2タイプが主流です。
今回は油圧方式のギアーBOXについて、チェックポイントと簡単な構造説明をしてみたいと思います。

ラック&ピニオンです。ラック、ピニオン共に斜めに溝が切ってあります。常に山と谷が噛み合う様にヘリカルギアーになっています。
クラッシュ等の外部から強い力を受けた時、ラックが曲がりオイル洩れの場合も多々あります。左右のステアリング操作時に重さが違う場合は同様に曲がりの可能性あり。一度チェックしてみてはいかがですか?
画像上のラック&ピニオンが画像下の筒(シリンダーハウジング)に入っています。
油圧方式の場合ポンプ圧力により違いはありますが、約1470kpa(15kgf/cm2)非常に高圧で作動しています。燃料ポンプの場合高圧ポンプでも約3.5kgf/cm2前後ですので、ほぼ5倍ぐらいの圧力が常にかかっています。シリンダーエンドシールの傷や変形、ラックの磨耗の場合でもオイルもれの原因になります。ラックブーツがオイルで濡れている場合は要注意です。
ラックがシリンダーハウジングの中に納まっています。
シリンダーハウジングをメンバーに固定するときのポイントがここ。
ステアリングクッション(この黒いまるい部品)でっかい部品と小さい部品の劣化、磨耗、損傷を確認して組付けをおすすめ。アライメント調整をしても、偏磨耗等、(トーアウトになり、タイヤの内側が異常に減ります)キャンバー角とのバランスもありますが、とにかく偏磨耗します。取りつけ部分が動いては意味がありません。
画像上がタイロッド、画像下がタイロッドエンドです。EGの弱点の一つです。
エンドについては、レーシングカーの場合、ハイグリップなタイヤによる負荷と、ハイスピードでのコーナリングによる強烈なGで30分の走行でも、ガタが発生する場合もあります。
(使用頻度によりますが、ストリートでの使用でも、要定期交換部品です)
エンドのガタを点検して、ガタがある場合は、ほぼ100%タイロッド本体のボール部分に損傷しています。
(使用頻度によりますが、こちらも定期交換部品です。)
エンドのブーツ部分は、ブレーキの熱によって、ゴムが硬化し軟渡がなくなり破損します。
エンドAssyの交換が良いでしょう。
交換後は必ず、配列、アライメント測定、調整が必要です。
普段はあまり見る事はない光景ですが、実は画像の様な感じで構成されています。
上からのピニオンがラックにはまり、ラックの先端部分にタイロッド、その先にタイロッドエンドがついています。
エンドはナックルアーム接続され、ピニオンはステアリングジョイントを介し、ステアリングコラムに接続されます。

その他、ポンプ等、構成部品についても今後、御説明して行く予定です。
今回はここまでです。                            By藤田ぴょん つづく
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